トリチウム 2023 7 15

 トリチウムとは三重水素のことであり、
水素の仲間です。
 通常の水素は陽子がひとつですが、
二重水素は陽子と中性子があります。
三重水素は陽子ひとつと中性子ふたつとなっています。
 通常の水素と二重水素は安定的な状態ですが、
三重水素は不安定な状態であり、
ベータ崩壊して安定的な状態になろうとします。
 つまり、中性子が電子と放射線を出して、
陽子に変換します。
 こうなると陽子の数が増えますので、
元素記号は、水素ではなく、ヘリウムとなります。
 三重水素は、どのようにして作られるか。
高速でやってくる宇宙線(中性子)が、
空気中の窒素や酸素に衝突して、
三重水素が作られます。
 「電気新聞」というサイトを見ると、
手のひらを上に向けていれば、
三重水素が1秒間に20個ほど発生するという。
 また原子力発電所を運転していると、
三重水素が作られます。
 冷却水に含まれる二重水素が、
原子炉内にある中性子を獲得して三重水素となります。




































































































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